皆さんはパソコンやスマホ、タブレットを使っていて「ダークモード」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?名前だけ聞くと何だが怪しい感じがしますよね。ハッキングなどの文字通り「ダーク」なことに使用するのかと想像してしまいます。
でもそんなことは全くなく、パソコンやスマホの画面(以下UI)の色調を変化させるモードのことなのです。そんな「ダークモード」についてご紹介していきます。
基本的に明るい色で表現されやすいUIですが、この「ダークモード」では黒を基調にし、操作するときに眩しいという場合や視覚に障害を持つ方でも操作しやすいように配慮されています。また単純にかっこいいという理由でWindowsやmacなどのオペレーティングシステムや一部のアプリケーションなどに実装されています。
2016年8月3日、Windows 10において「AnniversaryUpdate」なる大型更新が行われ、その際にUIを黒基調に変化させることが可能になったことや、Mac OS X Yosemiteでも上記のような変更が可能となったため、その通称として「ダークモード」という言葉が普及しました。アプリケーションについては、PCで使用するツイッタークライアントなどの多くが「ダークモード」を搭載しています。背景を黒くし、文字を蛍光色に変更することでタイムラインでのほかのユーザーの発言を読みやすくしています。
さらに、リプライやリツイートの際に背景の色を変更することで、「これはリプライだな。こっちはリツイートだ」というように視覚的に情報を判断しやすいように工夫されています。使ってみると分かりますが、黒基調となるため画面全体が眩しくなく長時間機器を操作していても目が疲れにくいです。「ダークモード」に慣れると、デフォルト設定の画面が見にくいと感じてしまう人も居るようですね。
現行のiOSでは、「ダークモード」ではありませんが、「色を反転」というアクセシビリティがあります。これは、視覚に障害を持つ方のために画面全体をいわゆるネガポジ反転のように表示する機能です。単色背景の場合は文字が読みやすくなりますが、アプリの内容やホームの壁紙なども全て反転されてしまうので、真の意味での「ダークモード」というわけには行きませんでした。
8月22日、Apple Beta Software Program登録者に向け「iOS 11 Public Beta 6」がリリースされました。今秋登場予定のiOS 11の一部機能のデモンストレーションが可能となっており、さまざまな新機能が窺い知れます。例えば、マップでは表示が2次元から3次元になり、車の運転中には制限速度や車線変更の通知までも行うようになるそうです。拡張現実(AR)への対応や、Apple Payを用いて個人間での金銭のやり取りも出来るようになるなど、なんとも未来的でワクワクしてきますね。
その中でユーザー待望の「ダークモード」が実装されているというのです。iOS 11ではアクセシビリティの設定の中に「クラシック反転」(以前の色転)機能に加え「スマート反転」という機能が追加され、「ダークモード」を実現しています。
やはり黒を基調とした背景となり、「クラシック反転」とは違いネガポジ反転になることなく操作できるようです。ただ、現在はベータ版なので、一部のアプリが対応しているのみとなっており、未対応のものは設定を有効にしていても「クラシック反転」になってしまうようです。 しかし、正式版が配信される今秋までにはそれまでには多くのアプリやサイトが「ダークモード」に対応していることでしょう。
iOS 11「ダークモード」についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? iOSユーザーの方は正式版配信前に「色の反転」で擬似的に慣れておくのも良いのではないでしょうか。iOSユーザーでない方も、様々な形で「ダークモード」に触れることが出来ますので、 インターネット等で色々検索をかけてみてはどうでしょうか。いずれにしましても、今秋の配信が待ち遠しいですね。iOS11へアップデートしたい場合、iOS11アップデートという記事をご覧ください。
iOS11アップデート対策ソフト:安心・安全でiOS11へアップデート
akira
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