iPhoneアップデートできない・終わらないなど、iOSのアップデートエラーを修復する方法

iPhoneのアップデートは、通知されるたびに面倒だなと感じるもので、つい、バックアップも取らずにアップデートを開始してしまいがちです。バックアップデータを作成していない時に限って、バックアップに失敗して全てのデータを消去して初期化するという大惨事に陥ることもあります。
このページでは、重大なエラーのひとつとなる「アップデートエラー」の原因や対処法についてお伝えしていきます。

iPhoneiPadを最新のiOSバージョンにアップデートするには何時間かかる?

アップデートに必要な時間

iOSiPadOSのアップデートは、アップデート用のファイルをダウンロードする時間と、ダウンロードしたファイルをインストールする作業が含まれています。

ダウンロードする時間

ダウンロードとインストールは言葉が似ているので混乱してしまいますが、ダウンロードはAppleが配信する最新のiOSファイルを、iPhoneのストレージに移動させること。注文した箱が届くのを待つ時間です。

ダウンロードは基本的にはデータが届くのを待つだけなので、この間のiPhoneの操作は可能です。しかし、ダウンロード中にエラーがあると、アップデートに必要なデータが揃っておらず再発送の必要が出てきたり、未完成の箱を完成品と勘違いして入れ替えてしまったりする、というようなエラーが起こる可能性があります。

一方のインストールとは、ダウンロードしたアップデートファイルを展開して、データを置換する作業のこと。届いた箱を開けて中に入っている新しいiOSiPhoneの古いiOSと入れ替える作業のことを言います。iOSiPhoneを動かすための大事な部品ですので、この作業中はiPhoneを操作することができません。

仮に、このインストール作業中に意図せず中断することがあると、部品が足りないまま入れ替え作業をしてiPhoneが起動しなくなる可能性があります。

ダウンロードにせよ、インストールにせよ、必要な時間は機種やアップデートファイルの大きさ、通信環境やデータ容量などの影響を受けるため、具体的にどれくらいの時間が必要かはその時々によります。処理の速い端末で、通信環境が良ければ10分ほどで終わる場合もありますが、処理に時間がかかる古い機種で、通信環境も不安定な場合は1時間以上かかる場合もあります。また、時間がかかるほど、エラーを起こす可能性も増えるため、あまりにも長い場合には不具合が起きていることも念頭に入れましょう。

残り時間を計算中、どれくらいの時間だと普通?

残り時間

例えば、iOS15であれば、システムファイルが8.34GBと表示されています。

アップデートファイル自体はもう少しコンパクトな状態でダウンロードされるのですが、仮に完全に入れ替える必要が出たとして、8GBくらいのファイルをダウンロードする場合に、どれくらいの時間がかかるのかを少し考えてみます。

ファイルサイズ

56kbps

1Mbps

10Mbps

100Mbps

1Gbps

1GB

約48時間

約2時間30分

約15分

約3分

約18秒

100MB

約5時間

約15分

約1分30秒

約17秒

約1秒

10MB

約30分

約1分30秒

約9秒

約2秒

約1秒

1MB

約3分

約9秒

約1秒

約1秒

約1秒

モバイルデータ通信が制限速度の状態で利用すると、128kbpsまで通信速度が制限される通信会社が多いです。128kbpsとなると、1GBでも1日近く時間がかかってしまう場合があり、多くの場合、ダウンロード作業は途中でエラーとなります。

格安SIMなどを利用している場合は、ダウンロード速度としては、遅いもので10Mbps、早いものだと100Mbps近くの実測値を出す場合があります。

8GBくらいのファイルデータをダウンロードする場合、遅いと2時間弱、早くても30分程度の時間がかかることがわかります。

ダウンロードの後には、インストール作業もあるので、アップデート全体の時間としては1時間〜3時間程度の時間を見積もっておく必要があると言えます。

残りの時間を計測中から動かない原因

「残り時間を計測中」という表示から動かない場合、考えられる原因はいくつかあります。

  • 通信が不安定で正確なダウンロード時間が計測できない
  • iPhone端末のデータの空き容量が不足しており、計測が難しくなっている
  • ダウンロードサーバーが混み合っており、ファイルのデータ転送に時間がかかっている
  • iPhoneがアップデートファイル以外の通信をしているため、計算に時間がかかっている

アップデートを早く終わらせるための方法

  • モバイルデータよりはWi-Fiを利用する
  • 端末の空き容量を増やしておく
  • 人が利用しやすい時間を避ける(アップデート通知直後など)
  • iPhoneを十分に充電しておく

残り時間を見ていると不安になってくるため、夜間に自動アップデートする設定にしておくことも有効です。

iPhoneiPadのアップデートエラーとは

iPhoneiPadのエラーメッセージの種類について解説していきます。

種類1:アップデートを確認できません

アップデートを確認できません

画像引用:https://support.apple.com/ja-jp/HT201435

アップデートを確認できません

ソフトウェア・アップデートの確認中にエラーが起きました。

ソフトウェアアップデートが進行できなくなった時に表示されるエラーメッセージです。

種類2:アップデートをインストールできません

アップデートをインストールできません

画像引用:https://support.apple.com/ja-jp/HT201435

  • アップデートをインストールできません
  • ソフトウェア・アップデートにはネットワーク接続が必要です

ダウンロードしたアップデート用のファイルをインストールするときに、インターネット回線に接続されていない場合に起こるエラーです。

起こるエラー

画像引用:https://discussionsjapan.apple.com/thread/252333734

  • アップデートをインストールできません。
  • iOSのインストール中にエラーが起きました

アップデート中にインストールが中断され、復帰できなかったために起こるエラーです。

種類3:アップデートを検証できません

起こるエラー

画像引用:https://did2memo.net/2017/04/23/iphone-unable-to-verify-update-error/

  • アップデートを検証できません
    インターネットへの接続が解除されているため、“iOS 10.2.1”を検証できませんでした。

アップデート中にインターネットの接続が切れていることが原因だと考えられます。通信環境を確認した上で、再試行します。

種類4:iPhoneアップデートエラー4000

iPhoneアップデートエラー4000

画像引用:https://discussionsjapan.apple.com/thread/253357281

iPhoneのアップデートで4,000番台のエラーが出た場合の対処法です。詳細な記事はこちらも参考にしてみてください。

4,000番台のエラーが起こる原因

iOSのアップデートの際に、通信・接続が途切れたとき表示されたり、iTunesによるiPhoneの復元に失敗した時に表示されたりします。

iPhoneiPadでアップデートエラーが起きる原因と対処方法

iPhoneiPadのアップデートでエラーが起きる原因と、その対処法について説明していきます。

原因1:通信が安定していない、回線速度が遅い

iOSのソフトウェアアップデートファイルは、概ね数GBほどの容量となっています。

このソフトウェアアップデートファイルをダウンロードするのに、その時間の間は安定して通信を続ける必要があります。

通信が不安定であると、アップデートファイルのダウンロードに時間がかかるばかりか、破損したファイルとなってしまい、ファイルのダウンロードをやり直すことになるか、最悪の場合は破損したファイルでアップデートすることでiPhoneが起動できなくなります。

通信によるアップデートエラーの対処方法

  • 回線を一度切断してから再接続する
  • 人が混雑していない環境で行う
  • 安定したWi-Fi回線で行う
  • iOSアップデートファイル以外の操作を行わない
  • Wi-Fiルータの設定を確認し、必要があれば再起動を行う

モバイルデータ通信(携帯電話の回線)よりは、自宅で利用しているWi-Fiの無線通信の方が安定したデータ通信が可能となっています。

また、基本的にはアップデートのためのファイルはデバイスを利用しながらでもダウンロード操作が可能です。

しかし、ダウンロードに時間がかかっている場合には、一時的に他のコンテンツの利用やダウンロード処理を控えることで、アップデートファイルのダウンロードの効率が高まることが期待できます。

原因2:ソフトウェアアップデートサーバーに接続することができない

iPhoneの通信に問題がない場合、次に考えられることは、Appleのソフトウェアをアップデートしているサーバーにアクセスできないことも考えていきます。

サーバーに接続できない場合の対処方法

  • OSが更新されたばかりの時間は避ける
  • アクセスする人が多い時間は避ける
  • Appleシステム状況を確認する
  • SNSなどで同様のエラーが起きている人がいないか検索する

iOSのソフトウェアアップデートは、リリース後は多くの方がサーバーにアクセスします。

Appleシステム状況などを確認しながら、アップデートがうまくいかない場合には時間を置いて試してみるとうまくいく場合があります。

原因3:充電が不足している、バッテリーが劣化している

iPhoneiPadのアップデートには1時間くらい必要な場合があります。

アップデート中にバッテリーが亡くなってしまうと、作業が中断するばかりか、アップデートファイルが上手く展開されずに、エラーを起こす場合があります。

バッテリーが不足している場合の対処方法

アップデート中は並行して充電も行うようにします。

バッテリー事態に問題がある場合は、バッテリー交換も視野に入れます。

また、充電用のケーブルに破損がないか、ワイヤレス充電の方法などについても正しく利用できているか確認します。

原因4:空き容量が不足している

iOS 15の場合は、公式情報では約 2.83GBとなっています。

実際に利用しているiPhoneにインストールする場合には、作業用のスペースも必要になるので、少し余分に容量が必要になります。

もしiPhoneの容量が不足している場合、可能な限りはiPhoneが削除可能なコンテンツを検索し、自動的に容量を確保するようになっています。

端末の容量不足の対処方法

iPhoneiPadの容量が不足している場合の対処方法について説明します。

対処法1.コンピュータを使ってデバイスをアップデートする場合

デバイスをアップデートする

iOSのアップデートはデバイスをパソコンに接続し、iTunesFinderを利用してアップデートをすることもできます。

この時、アップデートファイルはパソコン上にダウンロードして、iPhoneiPadなどのデバイスにインストールしていきます。

回線も安定しやすく、有線での処理になるので容量の少ないデバイスに関しては、パソコンを経由した方が安定してアップデートしやすいと言えます。

対処法2.iPhoneの空き容量を確保する

iPhoneの空き容量は、iPhoneの機能を利用して削除可能なコンテンツを検索したり、利用していないアプリを消去したりすることで確保できます。

また、有料にはなりますが、iCloudの容量を増やすことで、デバイスに保存されている写真や動画をiCloudにバックアップすることで、端末に保存するコンテンツの容量を節約することができます。

容量解放1:iPhone/iPadのデータ削減方法

データ削減

  1. 設定アプリを開く
  2. 一般をタップ
  3. iPhone/iPadのストレージをタップ
  4. 「おすすめ」に表示される方法を選び、「有効にする」やデータの見直しを行う

容量解放2:iPhoneのおすすめのデータ節約方法

  • iCloudに写真や動画を保存する
  • iCloudにバックアップがあるコンテンツを削除する
  • 使用していないアプリを取り除く
  • 古いチャットを削除する
  • ダウンロード済みの(動画など)コンテンツを見直す
  • 容量の大きいアプリを表示する

この中でも、iCloudに負担をかけないで効果的に容量を削減できるのは、容量の大きいアプリの削除となります。とはいえ、アプリの削除には抵抗を感じるところですが、iPhoneは「利用していない部分」だけを取り除くデータ節約方法があります。

データ節約方法

  1. 設定アプリを開く
  2. App Store」をタップ
  3. 「非使用のAppを取り除く」をONにする

使用していないアプリは設定によって自動で削除されるようになります。

自動で削除

この「取り除く」処理をされたアプリは、完全に消えるわけではなく、アプリアイコンに雲(クラウド)マークが表示されます。

これはアプリを起動するためのデータのみが削除され、アプリ内に保存されていたコンテンツやデータに関しては消去されません。

必要になった時AppStoreや、アプリアイコンをタップすることで、App Storeから再度インストールするだけで利用可能となります。

自分でアプリを削除する場合、「Appを取り除く」という処理をすると、この起動用のデータだけが削除され、例えばゲームのプレイデータだけは保持されます。

「非使用のAppを取り除く」という項目をONにしておけば、自動で使用していないアプリが「取り除く」状態になります。

容量解放3:Dr.Foneの「データ消去」を利用する

もっと簡単にデータ容量を確保したいという場合には、「Dr.Fone - データ消去」という機能を使うこともおすすめできます。

Dr.Fone - データ消去

このDr.Foneの「データ消去」という機能を使うと、安全なデータ消去が可能で、取り扱いの難しい個人情報などの処理にも役立ちますが、データの空き容量を作る場合にも便利な機能があります。

データの空き容量を作る

「スペースを開放」という機能を使うことで、以下の操作により不要なデータを削除することができます。

  • ジャンクファイルの消去
  • アプリの消去
  • 大きなファイルの消去
  • 写真の整理

自分では対処しづらいジャンクファイルの消去や、思い出として残しておきたい写真のエクスポート機能などがあるため、iPhone端末の容量を無駄なく安全に確保することができます。

dr.fone - iPhoneデータの消去

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原因5:ソフトウェアアップデートに失敗し起動障害が起きている

アップデートの際に、ダウンロードしたファイルが不完全であったり、インストール作業が途中で終わってしまったりすることで、正しくアップデートが完了できずに、起動障害を起こす場合があります。

起動障害の種類

  • リカバリーモードが表示される
  • Appleのロゴ画面から動かなくなる
  • 再起動を繰り返す
  • 画面操作が反応しない
  • ホーム画面が表示されない

iPhone/iPad起動障害の対処方法

iPhoneiPadの起動障害が起こると、タッチパネルによる操作を受け付けない場合がほとんどで、パソコンを経由した専用の操作が必要になることがあります。

Dr.Fone - iPhone起動障害から修復

動障害から修復

Dr.Foneの「起動障害から修復」という機能を使うことで、iPhoneiPadを操作できない状態を修復することができます。

操作は簡単で、Dr.Foneを起動したパソコンと、アップデートに失敗して動かなくなったiPhoneを接続して、表示される案内に従って操作していくだけ。

操作

復旧は2種類の方法が選択可能で、データ消去リスクを伴わない「スタンダードモード」と、データを初期化してエラーを根本から解決する「アドバンスモード」から選ぶことができます。

現在の症状に合わせて、可能な限りデータを保持して解決に結びつけることができます。

結びつけること

操作は簡単で、iPhoneの操作などはDr.Foneが支持する通りに行っていきます。あとは、基本的にはクリックするだけで、Dr.Foneが最適な方法で自動で修復作業を行なってくれます。

修復作業を行なってくれます。

10分ほどの操作時間で終了する場合がほとんどです。

Dr.Fone-iPhone起動障害から修復

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iPhoneiPadのアップデートに関するよくある質問

iPhoneiPadのアップデートの際に、よくある質問についてまとめました。

iPhoneやiPadのアップデートにはどれくらいの時間がかかりますか?

通信環境やデバイスの状態によりますが、アップデートにはおおよそ30分〜60分くらいの時間が必要になります。

OSの整数部分が変わる大規模なアップデートの場合は、変更する部分が多く時間がかかります。

iPhoneやiPadだけでもアップデートできる?

iPhoneiPadで、無線通信を使ってアップデートすることは可能です。

この場合、デバイスをしっかりと充電した上で、安定した通信を利用してアップデートすることで、アップデートの時間を短くし、安全に完了することができます。

iPhoneやiPadのアップデートが終わらない時にはどうしたらいいですか?

アップデートは時間がかかるものなので、更新が進行していないように感じても待つのが先決です。

ただし、一晩経っても進行状況に変化がないようであれば、通信状況を確認した上で、強制再起動などの対応を取ります。

アップデートに失敗する場合、起動障害につながる可能性が高いので、Dr.Foneのようなソフトウェアを使って、安全に修復することをおすすめします。

まとめ:アップデートにエラーはつきもの

iPhoneiPadをアップデートする際には、一定のリスクが伴うため、バックアップデータを作成してから行うのが望ましいです。

とはいえ、アップデートは頻回にあるので、毎回バックアップを作成するのは面倒。一方で、バックアップがない時に限って、アップデートエラーを起こして初期化することになったりします。

そこで、今回ご紹介したDr.Foneを利用することで、普段のバックアップデータの作成や、iPhoneのデータ管理、さらにいざという時の起動障害の修復機能などを利用して、安全にiPhoneの管理を任せることができます。

ダウンロードは無料ですので、今の困りごとの解決から、これから困ることを予防するためにも、是非ともご活用ください。

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