iPhoneのスクリーンタイムは、アプリやWebサイトの利用時間を確認し、使いすぎを防ぐための機能です。休止時間やアプリ使用時間の制限、コンテンツとプライバシーの制限などを設定でき、子どものiPhoneを管理する目的でも利用されています。
スクリーンタイムの設定をロックすると、変更時に専用の4桁のパスコードが必要になります。このパスコードは、iPhone本体の画面ロック解除に使うパスコードとは別のものです。
しかし、自分で設定したスクリーンタイムパスコードを忘れたり、以前使用していたApple Accountが分からなくなったりすると、アプリの制限や休止時間を変更できなくなる場合があります。
この記事では、自分が所有・管理するiPhoneやiPadを対象に、Apple Accountを使ってスクリーンタイムパスコードをリセットする方法、ファミリー共有で子どものパスコードを変更する方法、Dr.Foneを利用する方法、初期化前の注意点を解説します。
最初に試すべきなのは、Apple公式の「スクリーンタイムパスコードを変更」から、設定時に登録したApple Accountを使ってリセットする方法です。子どもの端末をファミリー共有で管理している場合は、子どものiPhoneではなく、ファミリー管理者の端末から変更してください。
目次
Part1:スクリーンタイムパスコードとは
スクリーンタイムパスコードは、休止時間、アプリ使用時間の制限、コンテンツとプライバシーの制限などを、第三者に勝手に変更されないように保護する4桁のコードです。
iPhone本体のロック解除に使う6桁のパスコードとは別に設定されるため、画面ロックのパスコードを入力してもスクリーンタイムを解除できない場合があります。
スクリーンタイムで設定できる主な項目
- 【休止時間】: 指定した時間帯に利用できるアプリを制限します。
- 【アプリ使用時間の制限】: アプリやカテゴリごとに1日の利用時間を設定します。
- 【常に許可】: 休止時間中でも利用できるアプリや連絡先を指定します。
- 【通信/通話の制限】: 通信できる連絡先や時間帯を管理します。
- 【コンテンツとプライバシー】: Appのインストール、課金、Webサイト、年齢制限などを管理します。
| パスコードの種類 | 主な用途 | 桁数 |
|---|---|---|
| iPhoneの画面ロックパスコード | iPhone本体のロック解除 | 通常6桁 |
| スクリーンタイムパスコード | 利用時間や機能制限の変更 | 4桁 |
| Apple Accountのパスワード | Appleサービスへのサインインと本人確認 | 任意の文字列 |
Part2:Apple Accountでスクリーンタイムパスコードをリセットする
スクリーンタイム設定時に「スクリーンタイムパスコードの復旧」を登録していれば、Apple Accountを使ってパスコードをリセットできます。
ステップ1 iPhoneまたはiPadで「設定」を開きます。
ステップ2 「スクリーンタイム」をタップします。
ステップ3 「スクリーンタイムパスコードを変更」をタップします。
ステップ4 もう一度「スクリーンタイムパスコードを変更」を選択します。
ステップ5 画面の案内に従い、Apple Accountで本人確認します。
スクリーンタイムパスコードの設定時に登録したApple Accountのメールアドレスまたは電話番号とパスワードを入力してください。
ステップ6 新しい4桁のパスコードを設定します。
確認のため、同じパスコードをもう一度入力すれば変更完了です。
リセットに使うApple Accountについて
現在iPhoneにサインインしているApple Accountと、スクリーンタイムパスコードの復旧に登録したApple Accountが異なる場合があります。複数のApple Accountを利用している場合は、設定時に使用したアカウントを確認してください。
Part3:子どものスクリーンタイムパスコードを変更する
ファミリー共有を利用して子どものApple Accountを管理している場合は、子どものiPhoneではなく、ファミリー管理者または保護者のiPhoneからパスコードを変更します。
ステップ1 ファミリー管理者のiPhoneで「設定」を開きます。
ステップ2 「スクリーンタイム」をタップします。
ステップ3 「ファミリー」から対象となる子どもの名前を選択します。
ステップ4 「スクリーンタイムを管理」をタップします。
ステップ5 「スクリーンタイムパスコードを変更」を選択します。
ステップ6 管理者本人であることを確認し、新しいパスコードを入力します。
子どもの端末側でリセットできない場合
ファミリー共有で設定されたスクリーンタイムは、子どもの端末だけでは変更できない場合があります。管理者のiPhoneに子どもの名前が表示されない場合は、双方が正しいApple Accountにサインインしているか、ファミリー共有が設定されているかを確認してください。
新しいシステムでは、子どもの端末でスクリーンタイムパスコードが使われた際、保護者の端末に通知が届く場合があります。
Part4:現在のパスコードが分かる場合に変更・解除する
現在のスクリーンタイムパスコードが分かっている場合は、設定アプリから変更またはオフにできます。
スクリーンタイムパスコードを変更する
ステップ1 「設定」から「スクリーンタイム」を開きます。
ステップ2 「スクリーンタイムパスコードを変更」をタップします。
ステップ3 もう一度「スクリーンタイムパスコードを変更」を選択します。
ステップ4 現在の4桁のパスコードを入力します。
ステップ5 新しいパスコードを2回入力します。
スクリーンタイムパスコードをオフにする
ステップ1 「設定」から「スクリーンタイム」を開きます。
ステップ2 「スクリーンタイムパスコードを変更」をタップします。
ステップ3 「スクリーンタイムパスコードをオフ」を選択します。
ステップ4 現在のパスコードを入力します。
パスコードだけをオフにする場合とスクリーンタイム全体をオフにする場合
- 【パスコードをオフ】: 利用時間の記録や制限設定は残りますが、設定変更時のロックが解除されます。
- 【アプリとWebサイトのアクティビティをオフ】: 利用時間の記録、休止時間、アプリ使用時間の制限などが停止します。
Part5:Dr.Foneでスクリーンタイムパスコードを解除する
Apple Accountを使ったリセットができず、自分が所有・管理しているiPhoneのスクリーンタイムパスコードを解除したい場合は、Dr.Fone - iPhone画面ロック解除を利用する方法があります。
Dr.Foneは、iPhoneをパソコンへ接続し、スクリーンタイムパスコードの解除をサポートするソフトです。
Dr.Foneを利用する前の確認事項
- 自分が所有する端末、または正当に管理している端末であること
- 対応するiOS・iPadOSと端末モデルを確認すること
- 重要な写真やファイルを事前にバックアップすること
- 「iPhoneを探す」をオフにするためのApple Account情報を準備すること
- 会社や学校の管理端末では、管理者へ相談すること
Dr.Foneでスクリーンタイムパスコードを解除する基本的な手順は以下の通りです。
ステップ1 Dr.Foneを起動し、「ロック解除」を選択します。

ステップ2 iPhoneをパソコンに接続します。
USBケーブルでiPhoneを接続します。iPhoneに「このコンピュータを信頼しますか?」と表示された場合は、自分のパソコンであることを確認して「信頼」をタップしてください。

ステップ3 必要に応じて「iPhoneを探す」をオフにします。
iPhoneで「設定」から自分の名前を選択し、「探す」→「iPhoneを探す」の順に進みます。Apple Accountのパスワードを入力してオフにしてください。
「iPhoneを探す」をオフにする際の注意
「iPhoneを探す」は紛失や盗難時に端末を保護する重要な機能です。解除作業が終わった後は、必要に応じて再びオンにしてください。
ステップ4 「スクリーンタイムパスコード」を選択します。

ステップ5 「今すぐ解除」をクリックします。
画面の案内を確認し、解除処理を開始します。作業中はiPhoneとパソコンの接続を外さないでください。

ステップ6 解除結果を確認します。
解除完了の画面が表示されたら、iPhoneの「設定」からスクリーンタイムの状態を確認してください。

解除後に確認すること
- 必要に応じて新しいスクリーンタイムパスコードを設定する
- スクリーンタイムパスコードの復旧にApple Accountを登録する
- 「iPhoneを探す」を再びオンにする
- 休止時間やアプリ使用時間の制限を再確認する
- 子どもの端末の場合はファミリー共有から管理し直す
Part6:初期化による解除を検討する前の注意点
以前の記事では、iTunesやFinderでバックアップした後にiPhoneを初期化・復元する方法が紹介されることがありました。
しかし、現在はApple Accountを使った公式のリセット方法が用意されているため、スクリーンタイムパスコードだけを理由に、最初から初期化することはおすすめできません。
また、バックアップから設定を復元すると、スクリーンタイムの設定や制限も戻る可能性があります。単純にバックアップ後の復元を行えば、必ずパスコードだけが解除されるとは限りません。
初期化前に必ず確認すること
- Apple Accountを使った公式リセットを試したか
- ファミリー管理者の端末から変更できないか
- 写真、動画、連絡先、メッセージをバックアップしたか
- LINE、ゲーム、認証アプリなどの引き継ぎを済ませたか
- Apple Accountのパスワードを把握しているか
- 「探す」のアクティベーションロックを解除できるか
パソコンを使ってバックアップする方法
どうしても初期化が必要な場合は、先にFinderまたはAppleデバイスアプリ、対応環境ではiTunesを使ってバックアップを作成してください。
ステップ1 iPhoneをパソコンへ接続します。
ステップ2 Finder、AppleデバイスアプリまたはiTunesを開きます。
ステップ3 接続したiPhoneを選択します。

ステップ4 「今すぐバックアップ」を選択します。

ヘルスケア、保存済みパスワード、Wi-Fi設定なども含めて保存する場合は、ローカルバックアップの暗号化を検討してください。暗号化パスワードは忘れないよう安全な場所へ保管します。
iPhoneを初期化する方法
初期化すると、写真、アプリ、メッセージ、アカウントなど、iPhone内のデータが削除されます。
ステップ1 「設定」から「一般」を開きます。
ステップ2 「転送またはiPhoneをリセット」をタップします。
ステップ3 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択します。
ステップ4 削除される内容を確認し、画面の案内に従います。
ステップ5 Apple Accountのパスワードを入力して消去を実行します。
バックアップ復元時の注意点
過去のバックアップにスクリーンタイム設定が含まれている場合、復元後に制限が再び適用される可能性があります。スクリーンタイムの解除だけを目的とした初期化は、Appleサポートへ相談したうえで慎重に判断してください。

Part7:スクリーンタイムを解除せず利用時間を調整する方法
スクリーンタイム全体を解除しなくても、必要なアプリだけ利用時間を延長したり、休止時間中に使えるようにしたりできます。
アプリ使用時間の制限を変更する
ステップ1 「設定」から「スクリーンタイム」を開きます。
ステップ2 「アプリ使用時間の制限」を選択します。
ステップ3 変更したいアプリまたはカテゴリを選択します。
ステップ4 利用時間または曜日別の設定を変更します。
休止時間中も利用できるアプリを設定する
電話、メッセージ、地図、学校や仕事で必要なアプリなどは、「常に許可」に追加できます。
ステップ1 「設定」から「スクリーンタイム」を開きます。
ステップ2 「常に許可」を選択します。
ステップ3 許可したいアプリの追加ボタンをタップします。
子どもからの利用時間延長リクエストに対応する
子どもの端末で制限時間に達した場合、保護者へ時間延長をリクエストできる場合があります。
保護者は、15分、1時間、その日中など、必要な時間だけ追加できます。制限全体を解除する必要はありません。
制限を調整する方が適しているケース
- 学校の課題で一時的にアプリが必要になった
- 家族への連絡や地図アプリを利用したい
- 休日だけ利用時間を長くしたい
- 特定のアプリだけ制限対象から外したい
- 子どもの年齢や生活時間に合わせて設定を見直したい
Part8:スクリーンタイムパスコードをリセットできない時の対処法
Apple Accountを入力してもパスコードをリセットできない場合は、以下の項目を確認してください。
リセットできない主な原因
- スクリーンタイム復旧に登録したApple Accountと異なる
- Apple Accountのパスワードを間違えている
- 子どもの端末がファミリー共有で管理されている
- iPhoneや管理者端末のOSが古い
- 「デバイス間で共有」により別の端末にも設定が同期されている
- 会社や学校の管理プロファイルで制限されている
Apple Accountを確認する
スクリーンタイムパスコードの復旧に使用したApple Accountは、現在iPhoneにサインインしているものとは異なる場合があります。
家族のApple Accountや、以前使用していたメールアドレスを登録していないか確認してください。
すべての関連デバイスをアップデートする
「デバイス間で共有」やファミリー共有を利用している場合は、管理者と子どもの端末を含め、関連するiPhone、iPad、Macを最新のソフトウェアへ更新します。
会社や学校の端末は管理者へ相談する
MDMや構成プロファイルで管理されている端末では、スクリーンタイム以外の制限が設定されている場合があります。
管理者の許可なく解除ツールや初期化を行わず、学校や会社のIT担当者へ相談してください。
まとめ:まずApple公式のリセット方法を試す
スクリーンタイムパスコードを忘れた場合は、最初に「設定」から「スクリーンタイムパスコードを変更」を開き、設定時に登録したApple Accountを使ってリセットしましょう。
ファミリー共有で子どもの端末を管理している場合は、子どものiPhoneではなく、ファミリー管理者の端末からパスコードを変更します。
Apple Accountを使ったリセットができず、自分が所有・管理する端末である場合は、Dr.Fone - iPhone画面ロック解除を利用する方法もあります。利用前に対応環境を確認し、重要なデータをバックアップしてください。
初期化は端末内のデータを削除する操作であり、バックアップから復元するとスクリーンタイム設定が戻る可能性もあります。スクリーンタイムの解除だけを目的に、安易に初期化することは避けましょう。
利用時間だけを変更したい場合は、アプリ使用時間の制限、「常に許可」、時間延長リクエストなどを活用すると、スクリーンタイム全体を解除せずに調整できます。
スクリーンタイムパスコードに関するよくある質問
-
Q1: スクリーンタイムパスコードを忘れた場合はどうすればよいですか?
A: 「設定」から「スクリーンタイム」→「スクリーンタイムパスコードを変更」の順に開き、設定時に登録したApple Accountで本人確認します。確認後、新しい4桁のパスコードを設定できます。 -
Q2: iPhoneの画面ロックパスコードでスクリーンタイムを解除できますか?
A: 通常はできません。スクリーンタイムパスコードとiPhone本体の画面ロックパスコードは別のものです。ただし、ファミリー管理者が子どもの設定を変更する場合など、端末の本人確認に画面ロックパスコードが使われることがあります。 -
Q3: 子どものスクリーンタイムパスコードは子どものiPhoneから変更できますか?
A: ファミリー共有で管理している場合は、ファミリー管理者または保護者のiPhoneから変更します。「設定」→「スクリーンタイム」→子どもの名前→「スクリーンタイムを管理」の順に進んでください。 -
Q4: iPhoneを初期化すればスクリーンタイムパスコードは消えますか?
A: 初期化すると端末の設定は消去されますが、バックアップから復元するとスクリーンタイム設定が戻る可能性があります。まずApple Accountを使った公式のリセット方法を試してください。 -
Q5: アプリの制限時間だけを延長できますか?
A: できます。「アプリ使用時間の制限」から時間を変更するか、制限到達時に時間延長を承認します。休止時間中も使いたいアプリは「常に許可」へ追加できます。 -
Q6: スクリーンタイムのパスコードを使うと保護者へ通知されますか?
A: ファミリー共有で子どものスクリーンタイムを管理している場合、対応する新しいOSでは、子どもの端末でパスコードが使われた際に保護者へ通知されることがあります。