iPadはiPhoneより高性能、ノートパソコンより小さい画面サイズのAppleデバイス。持ち運びに便利で、私生活から仕事まで幅広く活躍します。利便性に特化したiPadですが、長く使い続けていると不具合や故障といったトラブルにあう人も多く居るでしょう。
今回はiPadの不具合や故障について解説。よくある故障「画面割れ」「ガラス割れ」について解説します。修理業者や事前に防ぐ方法も紹介するので、チェックしましょう。
iPadで起こる主な不具合や故障のケースを紹介します。経年劣化で発生する不具合や、思わぬ不注意が原因で起こる故障などがあります。それぞれチェックし、適切に対処しましょう。
画面割れは文字通り、iPadの画面にヒビが入ることです。画面が見にくくなるだけなら大した故障ではありません。本当に恐ろしいのは、誤操作を引き起こす原因になることです。操作を受け付けなかったり、誤操作したりなどユーザーの意図に沿わない操作をする場合があります。
画面に謎の線が映った場合は、実は前述の「画面割れ」よりも危険な可能性があります。線の正体は、画面よりも下層に位置する「液晶」の損傷によることがほとんど。放置しておくと「液晶漏れ」に繋がり、範囲を拡大する恐れがあります。誤操作に加え操作不能になる場合もあり、非常に厄介な故障です。
電池のもちが悪い場合は、バッテリーの経年劣化が考えられます。経年劣化により最大蓄電容量が低下。iPadのバッテリー表示が「フル」だとしても、すぐに消耗する不具合です。ほかにも、バッテリーの外的損傷や水没などでも起こります。直近で落下や水没を経験した人は、これらの原因も検討しましょう。
おすすめ記事:iPhoneバッテリー問題:iPhone電池の減りが早い時の原因と対処法12選
電源が入らない不具合は、システムの破損と内部機器の損傷の2つが考えられます。システム破損の場合はOSアップデートミスを、内部機器の損傷は落下や水没が原因です。また電源が入らないため、可能な処置は限られます。データが失われる前に、適切な処置を施しましょう。
お勧め記事:iPhone13が突然起動できない・電源がつかない時の対処法
バッテリーの経年劣化や損傷とは異なり、iPadを充電器に繋いでも「充電中」と表示しない不具合です。iPadの充電端子、または充電器の接続端子が不具合を起こしています。iPadを充電器に繋いだまま、無理に引っ張り断線したといったことが主な原因です。充電中のiPadの取り扱いには、注意しましょう。
iPadの画面やガラスが割れたときの応急処置を紹介します。当然ですが、画面やガラスは物理破損すると自然には修復しません。そのまま放置すると、状態はさらに悪化。直ちに修理をおすすめしますが、修理業者選びや店舗の休業日など早急に依頼できない場合もあるでしょう。そんな方のために、一時的に悪化を防ぐ方法を紹介します。
部分的なヒビであれば、セロハンテープがおすすめ。最もコストが低く、一時的にヒビの拡大を防ぎます。しかしセロハンテープは画面に直接貼り付けるもの。剥がす際にガラス片まで取れてしまわないよう、注意が必要です。
iPadの見た目は悪くなりますが、ラップを巻くのもおすすめです。調理用品のラップであれば、家庭に常備している人も多くいるでしょう。iPad全体を覆うように巻けば、大きなヒビや画面割れでも外からの水分やゴミの侵入を防ぎます。
セロハンテープやラップよりも密着性が高く、画面全体を守りたいのであればフィルムがおすすめです。iPadの機種に応じた液晶フィルムや、画面割れ専用のフィルムが販売されています。専門店に足を運ぶ必要がありコストもかかりますが、iPadの見た目の良さや信頼性は非常に高い方法です。
バックアップは前述した物理的な保護ではなくiPadの内部、つまりデータを保護します。そのため画面の保護と並行しての処置がおすすめです。画面割れやガラス割れを起こしたiPadは、いつ操作不能になってもおかしくありません。操作可能であれば、クラウドサービスやパソコンなどにデータを転送しましょう。
iPadの画面修理を扱う業者をいくつか紹介します。修理時間や目安料金も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Apple正規店の交換パーツは、すべて純正品で対応してくれます。高い安心感と信頼性が特徴です。場合によっては、保証が適応され無償で修理できます。保証がある場合はおすすめの方法です。
しかし保証対象外のときは高額。さらにデータの初期化が必要であったり、修理期間が長かったりするなどのデメリットもあります。Apple公式サイトでは「過失や事故により破損している場合以外の画面修理は保証対象外」と公開。依頼する際は、高額な修理費用を覚悟する必要があるでしょう。
修理費用:30,480〜91,080円(保証なしの場合)
修理期間:5〜15日
Apple正規店による修理は:https://support.apple.com/ja-jp/repair
Apple非正規店のメリットは低価格で短時間です。純正パーツを取り扱っていませんが、修理後の見た目は遜色なく使用できます。「スマートドクタープロ」では、画面割れのほかにもバッテリー交換や水没修理にも対応。純正パーツにこだわらず、早急に修理したい人におすすめです。
修理費用:14,080円〜
修理期間:約120分〜
スマートドクターによる修理はこちら:https://www.iphone-doctor.net/iPad/
スマートドクターと同じく、Apple非正規店の「スマホ修理王」。全国に17店舗を構えており、郵送修理にも対応しています。直近の2022年1月には、iPadの画面割れを1時間で修理した実績もあり信頼性の高い業者です。
修理費用:12,800円〜(iPad mini/Proは要相談)
修理期間:約60分〜
スマホ修理王による修理はこちら:https://flash-agt.com/category/ipad/
iPadの液晶漏れを防ぐ方法を紹介します。高額の修理費用を消費したりデータを消失したりしないために、しっかり対策しましょう。画面割れの主な原因は、不注意による落下や圧迫です。iPadを物理的な衝撃から守る方法を紹介します。
iPadを衝撃から守るためには、専用の耐衝撃ケースがおすすめ。現在はシリコンタイプやハードタイプなど、非常に多くの種類が販売されています。中でも、画面を衝撃から守るなら「手帳型」がおすすめです。操作時以外は常に画面を覆っているため、不意の衝撃でも画面を守ります。
画面割れの防止には、iPadの画面に液晶フィルムを貼る方法がおすすめ。とくに「ガラス性液晶フィルム」はおすすめです。iPadの画面を衝撃だけでなく、キズや汚れからも守ってくれるでしょう。手帳型ケースと組み合わせると、非常に高い耐衝撃性と耐久性を誇ります。
今回はiPadの不具合や故障について解説しました。トラブルの主な原因は、経年劣化による不具合や不注意による故障などがあります。また、よくある故障「画面割れ」「ガラス割れ」についても解説しました。もしも画面やガラスが割れてしまった場合は、適切に応急処置を施し、早急に修理業者に依頼しましょう。
自宅でスマホのあらゆるトラブルを解決!
藤原 弘子
編集長