iPhoneやiPadなどのApple製品を購入すると、多くの人が『「Apple Care+」に加入しませんか』と聞かれます。とはいえ、「Apple Care+とは」と疑問に思う人も多くいるでしょう。Apple Care+は簡単に言うと「保証」ですが、内容を知らないと加入すべきかどうかも判断できません。
今回はAppleの補償制度「Apple Care+」について詳しく解説。気になる保証内容や料金、必要性などを解説します。よくある故障を例に、Apple Care+に加入したときの具体的な修理料金も解説するため、ぜひ検討してください。
「Apple Care+」とは、iPhoneに何らかの故障や不具合、トラブルがあったときに使える保証制度のことです。もともとiPhoneを購入したとき、無料で「Apple Care」が自動で付帯します。保証期間は1年、テクニカルサポートは90日間です。iPhone購入時、または購入後30日以内の追加課金によって延長できる保証を「Apple Care+」と呼びます。
Apple Care+の保証内容は、
の4点。iPhoneに起こりうるトラブルすべてに対応したプランです。注意すべきは、交換や修理は自然故障が条件ということ。つまり「経年劣化」や「初期不良」などにのみ対応しています。また「盗難・紛失保証」は、iPhoneの「探す」機能がオンになっている場合にのみ適応。ユーザー都合で保証を受けることはできません。
しかし不意なトラブルに対して、Apple Care+は非常に嬉しい保証内容です。もともと高額で敬遠されていたiPhoneの修理やバッテリー交換を無償、もしくは低額で行ってくれます。
Apple Care+の料金と購入方法について、詳しく解説します。保証を付帯したい人は、ぜひ参考にしてください。
Apple Care+の料金は、機種によって異なります。本体価格によって変化するため、高機能なモデルになるほど高額です。今回は「盗難・紛失プラン」も適応できるiPhone Ⅹシリーズ以降を紹介します。
iPhone各機種ごとのApple Care+加入料金は、以下のとおりです。
iPhone 13 | iPhone 12 | iPhone 11 | iPhone X |
iPhone 13 Pro Max:24,800円 | iPhone 12 Pro Max:24,800円 | iPhone 11 Pro Max:24,800円 | iPhone Xs Max:24,800円 |
iPhone 13 Pro:24,800円 | iPhone 12 Pro:24,800円 | iPhone 11 Pro:24,800円 | iPhone Xs:24,800円 |
iPhone 13 :18,800円 | iPhone 12:18,800円 | iPhone 11:18,800円 | iPhone X:18,800円 |
iPhone 13 mini:18,800円 | iPhone 12 mini:18,800円 | iPhone XR:18,480円 |
※一括購入(2年間分)、「盗難・紛失プラン」なしの場合
※「盗難・紛失プラン」は2,000円の別途料金が必要
Apple Care+の購入方法は主に2通りあり、手順も非常に簡単。1つ目は、「新しいiPhoneを購入したタイミングで加入する」です。店舗で購入した場合などは、店員側から説明されます。あとは支払い方法などを選ぶだけなので、手間がかかりません。
2つ目は、「iPhone購入日から30日以内に申し込む」です。店舗に行ったり、Apple公式で申し込んだりするだけで完了します。またiPhoneの「設定」からも申し込めるため、自宅でもすぐに加入できるでしょう。
iPhoneの設定からApple Care+に加入する方法は、以下の手順です。
手順1.「設定」から「一般」を開く
手順2.「情報」から「Apple Care+ 保証を追加できます」を選択する
出典:Apple公式サイト
手順3.手順に沿って申し込むと完了
結論から言うと、Apple Care+はおすすめの保証サービスです。もともとiPhoneは、Apple独自の製品。修理担当者や交換部品などは、すべてAppleの規定に沿って制作されています。そのため他社の技術者や代用品の使用は不具合の原因になる場合があり、iPhoneのトラブルに繋がるでしょう。
確かに価格は安くなく、保証条件などもあるため、加入を悩ませるApple Care+。しかし購入方法には分割払いもあるため、上位モデルでも月額1,000円前後で加入できます。さらに嬉しいのは、消耗しやすいバッテリーや自然破損したときの本体保証です。すべてAppleの純正品で交換するため、安心感と信頼感はどの修理業者にも負けないでしょう。
Apple Care+を活用したときのケースを交え、さらに具体的に解説します。iPhoneによくあるトラブル、画面割れやバッテリー交換。Apple Care+を活用したときのメリットとデメリットを解説します。
iPhoneの画面割れは、過失や事故による破損でも修理サービスを受けられます。1年間に2回までの制限がデメリットですが、よほど雑に扱わない限り日常生活で画面割れは起こらないでしょう。保証なしの修理であれば、23,980〜42,680円かかります。Apple Care+に加入すれば、3,700円で画面を新品と交換可能です。
バッテリーは、経年劣化により激しく消耗するパーツです。だいたいの寿命は約2年。ちょうどApple Care+の保証期限内に収まります。さらに嬉しいメリットは、無償交換であることです。Apple Care+加入中は、バッテリートラブルに悩む必要はありません。
しかし一つだけ条件があり、バッテリーの最大容量が「80%未満」の場合に適応されます。ゲームや動画で常にバッテリーに負荷をかけている人や、仕事で激しくiPhoneを活用している人におすすめです。
今回はiPhoneを始めとするApple製品に付帯できる保証サービス、「Apple Care+」について解説しました。少々高額で、使用するには条件もありますが、非常に高い安心と信頼を誇る保証サービスです。画面割れやバッテリー交換にも適応するため、iPhoneをいつまでも大切に使いたいユーザーにおすすめです。
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藤原 弘子
編集長