Huawei Mate 60 Pro とHuawei Mate 50 Proは、中国のHuaweiが発売したエントリーモデルよりも高性能なフラッグシップスマートフォンです。Huawei Mate 60 Proは2023年8月29日に急きょ発表された最新モデルで、Huawei Mate 50 Proは2022年9月に発表された前世代モデルです。そこで、この記事では両モデルの主な仕様や特徴、価格などを比較して徹底解説します。
出典元:https://www.notebookcheck.net
Huawei Mate 60 ProとHuawei Mate 50 Proは、デザインやサイズに大きな違いはありません。少しHuawei Mate 60 Proの方がサイズが大きくなっています。
両モデルともに、6.7インチ以上の大型のディスプレーを搭載しており、画面の両端が曲面になったエッジスタイルです。フロントカメラはiPhoneに似た横長のノッチに収められており、背面カメラは円形にまとめられています。
カラーバリエーションは、Huawei Mate 60 Proが次の4色展開です。
Huawei Mate 50 Proは次の4色展開です。
サイズや重さは以下の表の通りです。
モデル名 |
幅 |
高さ |
奥行き |
重さ |
Huawei Mate 60 Pro |
79mm |
163.65mm |
8.1mm |
225g |
Huawei Mate 50 Pro |
75.5mm |
163.21mm |
8.5mm |
205g |
Huawei Mate 60 ProとHuawei Mate 50 Proは、パフォーマンスやバッテリーにも違いがあります。Huawei Mate 60 Proはチップセットに搭載されるものが公表されておらず、分かりませんが、メモリは12GBです。
一方、Huawei Mate 50 ProはチップセットにSnapdragon 8+ Gen 1 4Gを搭載しておりメモリは8GBです。バッテリー容量は、Huawei Mate 60 Proが5000mAhであり、Huawei Mate 50 Proは4,700で両方とも無線充電や急速充電にも対応しています。
ただし、Huawei Mate 60 Proの方がバッテリー容量が大きいため、充電速度が速く、バッテリー持続時間も長いと考えられます。
出典元:HUAWEI Mate 50 Pro - HUAWEI Global
Huawei Mate 60 ProとHuawei Mate 50 Proは、カメラや通信にも大きな違いがあります。
Huawei Mate 60 Proは背面カメラに5000万画素の広角レンズ、1200万画素の超広角レンズ、4800万画素の超マクロ望遠レンズの3つを搭載しています。また、ズームは光学3.5倍、デジタル100倍をサポートしており、フロントカメラは1300万画素の超広角レンズです。
Huawei Mate 50 Proは背面カメラに5000万画素の広角レンズ、1300万画素の超広角レンズ、6400万画素の3.5倍光学望遠レンズの3つを搭載しています。また、ズームは光学3.5倍、デジタル50倍をサポートしています。フロントカメラは1300万画素の広角レンズと深度測定センサーの2つです。
両モデルともに高画質な写真や動画が撮影できますが、Huawei Mate 60 Proの方がより高性能なカメラを備えています。よりカメラにこだわりたい場合は、Huawei Mate 60 Proがおすすめです。
また、通信に関しては、Huawei Mate 60 ProとHuawei Mate 50 Proともにアメリカの制裁の影響を受けており、5Gに非対応です。4GやWi-Fiなどで通信できますが、最新の通信規格に対応していないため、デメリットを感じる人もいるでしょう。
その一方で、Huawei Mate 60 ProとHuawei Mate 50 Proともに衛星通信にも対応しており、通信環境が悪い場所でも電話やメッセージができるという画期的な機能を持っています。
Huawei Mate 60 ProとHuawei Mate 50 Proの発売当初の価格は以下の通りです。
モデル名 |
容量 |
価格 |
Huawei Mate 60 Pro |
512GB |
約140,000円 |
Huawei Mate 50 Pro |
512GB |
約180,000円 |
Huawei Mate 50 Pro |
256GB |
約190,000円 |
Huawei Mate 60 Pro の日本市場の売れ行きを予測するのは難しいですが、Huawei Mate 50 Proの日本市場の売れ行きから考えてみます。また、Huawei Mate 60 Proの特徴や競合製品との比較などを参考にして、いくつかの可能性を考えてみましょう。
まず、Huawei Mate 50 Proの日本市場の売れ行きについてですが、残念ながらあまり良いものではありませんでした。Huawei Mate 50 Proは2022年9月28日に発表されましたが、日本では2022年11月1日に発売されました。しかし、発売から約1ヶ月後の2022年11月30日には、Amazonや楽天などのオンラインショップで在庫切れとなり、その後も再入荷はされませんでした。この在庫切れは、Huawei Mate 50 Proが日本で大ヒットしたということではありません。むしろ需要が少なかったために、少ししか入荷されなかった可能性の方が高いです。
また、Huawei Mate 50 Proは、高性能なカメラやディスプレイを搭載していましたが、Googleサービスや5G通信に非対応であるという大きな欠点がありました。価格自体も256GBモデルで約18万円、512GBモデルで約19万円と他社の競合製品に比べて高価でした。そのため、日本ではHuawei Mate 50 Proに対する需要は低く、売れ行きも良くなかったと考えられます。
次に、Huawei Mate 60 Proの特徴や競合製品との比較についてですが、Huawei Mate 60 Proは2023年8月29日に発表されました。Huawei Mate 60 Proは、Huawei Mate 50 Proと比べて以下のような違いがあります。メモリやバッテリー容量の増加に加えて、カメラ技術も進化しており静止画だけではなく動画でも高画質なものを撮影できるでしょう。
また、Huawei Mate 60 Proでも衛星通信に対応しており、衛星通信は通信環境が悪い場所でも電話やメッセージができる画期的な機能です。これらの違いから、Huawei Mate 60 ProはHuawei Mate 50 Proよりも性能や機能が向上していることがわかります。しかし、Huawei Mate 60 ProにもHuawei Mate 50 Pro同様にGoogleサービスや5G通信に非対応であるという欠点があります。これは日本では大きなハンディキャップとなります。
競合製品との比較では、Huawei Mate 60 Proは金額帯からiPhone 14 ProやSamsung Galaxy S23などのハイエンドスマートフォンと競合します。これらの競合製品は、Googleサービスや5G通信に対応しており、カメラやディスプレイなどの性能も高いです。
また、価格もHuawei Mate 60 Proよりも安いか同等となっています。これらの競合製品に対して、Huawei Mate 60 Proが優位に立てる点は、プロセッサの性能や可変絞りのカメラなどですが、それだけで日本の消費者が魅力に感じ購入してくれるかどうかは疑問です。そのため、Huawei Mate 60 Pro の日本市場の売れ行きを予測すると、以下のような可能性が考えられます。
Huawei Mate 50 Proの売れ行きがよくなかったことから、Huawei Mate 60 Proを日本で発売するメリットが少ないと判断される可能性があります。 また、Googleサービスや5G通信に非対応であることも、日本でHuawei Mate 60 Proを発売する際にデメリットとなります。
Huawei Mate 60 Proは性能や機能が向上しているものの、Googleサービスや5G通信に非対応であることが、日本の消費者に受け入れられない可能性があります。また、競合製品に比べて価格が高く、性能にそれほどの差がないため売れ行きが伸び悩む原因となるでしょう。
Huawei Mate 60 Proは、プロセッサの性能や可変絞りのカメラなど、他の競合製品にはない魅力的な特徴を持っています。これらの特徴が日本の消費者に評価されて、Googleサービスや5G通信に非対応であることをデメリットに感じずに受け入れられる可能性があります。しかし、ここまで紹介した3つの可能性の中では、可能性2が最も高いと考えています。
Huawei Mate 60 Proは優れたスマートフォンですが、日本市場ではGoogleサービスや5G通信に非対応であることが大きなネックになると思います。また、競合製品も高性能でありながらHuawei Mate 60 Proよりも低価格でありHuawei Mate 60 Proが対抗するのは難しいでしょう。
日本ではGoogleサービスや5G通信が重要視される傾向があり、Huawei Mate 60 Proはこれらに非対応であることが売れ行きに影響すると思います。また、価格も競合製品よりも高いことが、消費者の購買意欲を減らす可能性があります。そのため、Huawei Mate 60 Proは日本では発売されるかもしれませんが、売れ行きはよくないと予想します。
この記事では、Huawei Mate 60 ProとHuawei Mate 50 Proの違いを徹底解説しました。
Huawei Mate 60 ProはHuawei Mate 50 Proよりも性能や機能が向上しており、全体的に優れています。しかし、Huawei Mate 60 ProはHuawei Mate 50 Pro同様にGoogleサービスや5G通信に非対応であり、日本市場では他の競合製品に劣る可能性があります。
Huawei Mate 60 Proの日本市場の売れ行きを予測すると、日本では発売されないか、発売されても売れ行きはHuawei Mate 50 Proと同じくあまりよくないと考えられます。Huawei Mate 60 Proは機能的には優れたスマートフォンですが、日本市場で成功するためには、Googleサービスや5G通信に対応する必要があるでしょう。
自宅でスマホのあらゆるトラブルを解決!
藤原 弘子
編集長