9月20日、Appleは公式にiOS 13をリリースしました。9月24日、iOS 13.1およびiPadOSもリリースされました。デフォルトで搭載されているアプリの全体的な改良、デジタルウェルビーイングトラッキングがわかりやすくなるなど、多くの機能が搭載されます。その中でも特に、ダークモードが注目の新機能となっています。
iOS 13は、「高速化」をテーマに設計されています。全体的にiOSに初期搭載されているアプリの容量が半分になることにより、他アプリの起動などのスピードが上昇します。実際に約2倍の速度になります。さらにFaceIDのロック解除にかかる時間は従来より30%高速になり、アプリをダウンロードするスピードも60%程度高速になるのです。このような普段よく使われる機能のスピードが上昇することで、ユーザーはより快適にiPhoneを使うことができ、不便も少なくなります。
今回iOS 13のアップデートの目玉は、やはりダークモードでしょう。実際にiOS 13が発表される前に、ダークモードが登場するという噂は存在していました。昨年はMacOSなどにダークモードが実装されました。今年はさらにiPhoneやiPadにもダークモードが搭載されます。またSafariやMailなどの初期搭載アプリケーションが大幅に変更されます。全てが変更されてるということではありませんが、アプリ中のほとんどが新しく生まれ変わるということです。アプリのサイズが小さくなるので、動作が軽くなります。
AppleのMapsは今回のiOS 13アップデートで完全に再設計されます。従来の地図と比べてさらに細かくなります。今回の変更で、車載カメラ付きの車を400万マイルという膨大な距離を走行して撮影することで再構築されます。更に画像の解像度も向上し、全米のマップ構築は、2019年中に完成するということです。Googleマップなどで使用することができるストリートビュー風のシステムも実装されます。双眼鏡のマークを選択すると、その地図の場所を3D表示で見渡すことができます。店の細部まで見ることが出来る精密さです。
Appleでは定期的にプライバシーの保護を強調しています。位置情報がどのようにして収集されるのかなどということが大きく変化します。位置情報がサードパーティアプリ等に共有されると、方法を知ることが出来るのです。一度でも位置情報を共有すると、以降はアプリにアクセスの権限を許可するかを使用者が決めることが出来ます。データのアクセス権限を許可すると、iOSではどのようにデータが使われているかを教えてくれます。iOS13に変わることで、より安全性などが高まるのです。
ダークモードとは、画面のベースとなっている色を黒系の暗い色にすることで、バッテリーなどの消費を抑えることが出来る機能です。
この機能により、有機EL画面を採用しているiPhoneXSなどではバッテリー消費を60%程度軽減することが出来ると言われています。またこの機能により暗い場所での画面の閲覧がしやすくなります。文字読む時に疲れにくいなどの効果もあります。特にスマートフォンの画面を長時間見る人に便利になる機能です。Safari等のアプリでもダークモードが使えるようになります。
iOS 13では、「高速化」をテーマにアプリケーションのサイズ軽量化、ダウンロード時間短縮など、ユーザーにとって不便が少なくなるアップデートになります。またマップが改良されさらに細かくなったり、位置情報などのデータ管理の質も向上するのです。特にダークモードは基本の色を黒系にすることで、バッテリー消費を抑えたり、目を疲れにくくする機能があるのです。
iPhoneバックアップ復元ソフト
藤原 弘子
編集長